珍しい日本酒、味をと…教諭、飲酒運転で事故
2012年11月16日 読売新聞
長野県教委は15日、5月に酒気帯び運転で接触事故を起こしたとして、県立上田千曲高校の中曽根芳文教諭(55)を懲戒免職処分とした。今年度の懲戒免職は8人目。
県教委によると、中曽根教諭は5月6日、新潟県糸魚川市に自家用車でドライブに出掛け、観光施設で日本酒1本(720ミリ・リットル)を購入。昼食後に車内で3分の1程度を飲んだ後に運転し、長野県白馬村の国道で対向の乗用車と接触した。
ドアミラー同士がぶつかり、相手の男性にけがはなかったが、中曽根教諭は飲酒していたため逃走。追走した男性から信号待ちの間に抗議を受けたが、青信号で再び逃げた。約10分後、大町市の県道のカーブでガードレールに衝突し、駆けつけた警察官に道交法違反容疑で検挙された。
中曽根教諭は1年以上断酒していたが、観光施設で「珍しい日本酒」を見つけて購入。「味を知りたくなった」と話しているという。
今回の飲酒運転は、県教委が不祥事根絶を呼びかける緊急メッセージを出した直後。県教委の山口利幸教育長は記者会見で「『何を考えているんだ』と言いたい。言葉にならない悔しさを感じる」と語った。